高校2年の冬
ピーコートを着て通学。
微妙に校則違反。
校門の前で、服装検査。
生徒指導の先生が立ちはだかる。
「そこの眼鏡!」と先生の声。
無視して進むと「そこのチビ!」
さらに大きい声か飛ぶ!
首根っこを掴まれ、生徒指導
室へ。
「なんで無視した。違反コート
だろう!」
「体の欠点を言うなんて、
先生に生徒指導の資格あるの!」
怖いもの知らずで言い返す。
沈黙の中に
「担任だれや?」
担任が呼ばれる。
裏で指導部の先生と担任の
やり取りの後、無罪放免。
教室までの廊下で、担任が
「お前何言うた?」
経緯を話すと
「お前わかるけど・・・・」
担任呆れ顔。
その時は、正しいから
勝ったと思った。
今は?
考えれば、全校生徒2400人
名札が付いている訳でも無い。
外見の特徴で呼ぶのは
仕方の無い事。
好きで、眼鏡をかけたり、
チビな訳では無い。
しかしながら、相手が
悪意を持ってそれを
言ったかは分からない。
一つ言える事は、
他ならね自分がそれを
コンプレックスに
思っている。
だから過剰に反応したのだ。
世界で眼鏡でチビな自分を
バカにしているひとが
いるとすれば・・・
自分。